隠しても隠し切れないのが「想い」
注意!ネタバレでーす。
「行け、平八郎!」
「行け!!」
本多忠真が忠勝を生かす。涙ちょちょ切れのシーンだった!
これまで足手まといだと思っていた叔父が一枚上だと知った忠勝と、夏目広次のことを、どうして自分は覚えられないんだろう?と、いくら考えてもわからない家康と。
空気のような存在
とはよく言った。1番甘えられる人というのは、バカにされたり、怒りをぶつけられたり、影が薄かったり。
三方ヶ原合戦が、徳川家康にとって大きな事件だったことが理解できた。
「殿、具足をお脱ぎくだされ」
ならん!
やめろ!
夏目殿!
夏目、やめろ!
…この無念さったら。
竹千代時代にも助けられた。
自分は弱いのじゃ、と、こっそり打ち明けた相手。
幼い頃、よく遊んでくれたあの人は夏目広次だった。
「若は、きっと大丈夫」
名前を覚えられないのは当たり前。
彼は、家康が幼い頃さらわれた事件に関わっていた。
生き恥をさらしては生きられないと、死なせてくれと主君に嘆願するが、主君(家康の父)はそれを許さなかった。代わりに、夏目弘次と名前を変えて生きることを命じられた。
ある想いを引きずっていながらも、三河一向一揆で家康を裏切った。
今度こそ家康から罰を受けるはずだったが、なぜか温情によって赦免された。
夏目吉信最期の時は、自分は徳川家康であると叫びながら果てたのだが、
「よしのぶ!よしのぶ!」
家康は甲冑を脱がされるとき、幼少の頃に戻ったかのように夏目の本名を呼んだ。
その時の役者さんの背中が印象的!
かつての自分、本当の名前は恥でしかない。いつも名前を間違えられて、ほっとしていた夏目吉信。
だけども最後によしのぶと呼ばれて、よしのぶは幸せだっただろう。ずっと隠していた、ほんとうの名前。
本当の名前を呼ばれることは、やっぱり何かが違う。
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