本当に、それがなければ生きていけないですか?っていう疑問を持てるのは、心に余裕があるからだ!
今期のドラマの中で、『VIVANT』に次ぐワクワクのドラマでした。
ハヤブサ消防団、ついに最終回!
池井戸潤さんの原作は間違いがない。ほんと、間違いなく映画の『あきらとアキラ』よりドキドキした夏だった。
中盤にさしかかった頃から、チラホラと存在が見えてきた「アビゲイル騎士団」という宗教団体。
好きになった人が信者だったとか、明らかに怪しい人物も信者だったとか、身近にいる仲間もそうだったとか、本当に、この宗教とか思想とかそういうものって、ギリギリのところで人の本質を暴き出す。
愛か、支配か。
幸せか、快感か。
人間は間違う。
余裕があるときは気づくんだよ。要は、追い詰められているときに助けられたり優しくされたり理解されたり共感されたり、そういう『愛』みたいなことをされると、『救い』になっちゃって、それを『信じなければ』いけなくなってしまう。
自分を救ってくれた『詐欺』を詐欺と疑うなど、けしからん。
それだけが救い。
信じるものが欲しかった。
何かを信じたかった。
何かを信じなければ、詐欺でも自分を救ってくれたものならば、信じなければ生きていけない。
気づくべきなのは、別に誰にも何にも愛されなくても、信じるものが何もなくても、好きなものもなく、周りの人間みんな嫌いでも、ただ、自分自身だけは自分を許し、自分を信じ、自分だけは自分を守れるという『変な自信』さえあれば、何とか生きていける。
何があっても、それは今後に必要な出来事だったと思えれば。
自分の運命は、自分が作っているだけなんだということに気づければ。
詐欺師なんかにしがみつかなくても生きていける。